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餃子を食べながら思うこと的な話

私が住む北海道では、「みよしの」という名の餃子とカレーを専門とする飲食チェーン店があり、餃子が地元の名物になるほどではないが、地域に根付いたソウルフードと言える。「みよしの」はとてもリーズナブルで、餃子定食が500円ほどで食べることができる。そして、安いだけではなくうまい。餃子と言えば、全国的に見ると「王将」と名の付くお店が有名だが、道民は「みよしの」の餃子を好む人が多いのではないだろうか。

さて、餃子のうまさとはなんだろうか。食べて直感的においしい餃子がうまいのは当たり前のこと。人それぞれ好みの味があり、一概に「これがうまい」と言えないのが料理である。

基本的に料理は、素晴らしい素材、熟練の料理人、最高の調理器具、この3つがそろうと大抵はおいしくなる。餃子においても例外はなく、黒豚やブランド肉を使い、その他の具材も最高のものを使って、一流の料理人または餃子の熟練職人が調理することで普段食べている餃子よりも格段においしいものができるだろう。

しかし、商売となると話は別で、高い材料を使いまくっていては、気軽に食べる金額では提供できない。

これは、家庭で作る餃子にもいえることではないだろうか。

ただ「焼くだけ」でいい餃子が食品スーパーでよく売られている。大抵は「そこそこ」な味だ。だが値段は安い。特売になることもあり、1個あたり数十円という低価格で食べることができる。おなかを膨らますのが目的であれば十分だ。

家庭で「そこそこ」以上のおいしい餃子を食べたいのであれば、自分で材料を買い、作るのがもっとも早い近道。今はデリバリーが簡単にできる世の中なので、それもいいだろう。だが、特別おいしい餃子となると、そういったお店は意外と少ないのではないだろうか。

自分で餃子を作る場合、素晴らしい素材を用意することで、おいしい餃子に近づくことができるが、問題は熟練の料理人、最高の料理器具がなければ最高の餃子は作れない。毎日料理を自炊しており、料理が得意というのであればよいが、餃子を美味しく焼くための餃子専門の調理器具がある家庭は少ないのではないだろうか。そもそも、家庭で餃子を作る場合には、フライパンで焼くのが一般的で、おいしく焼くノウハウもネット検索すれば習字に表示される。料理の腕があれば、おいしい餃子は家庭でも、ある程度作ることが可能だ。だが、専門調理器具には敵わないだろう。

そして、一番の問題は、料理の腕なのだが、餃子の材料選びや仕込み、そして焼き方など、料理技術に直結することが餃子作りには多く存在する。作り方に関してもネット検索で、さまざなあ料理人が考案したおいしい餃子のレシピをみることができる。

さまざなな問題を乗り越え、おいしい餃子を作ることができればよいのだが、材料にかけた金額の割に、味が微妙だったり、焦げてしまったり、などのトラブルが料理にはつきものだ。そういった苦難も料理の楽しいところと言えばそうなのだが、おなかが空いているときのミスは致命傷になりかねない。大家族なら手作り餃子を大量に作ることで製作コストを下げ、冷凍保存するなどできるが、少子化が進み世帯人数が減った現代では、なかなかそうもいかない。特に一人暮らしで手作り餃子を作ることなどは、かなりの出費と決心と覚悟が必要になるのではないだろうか。

半完成品の餃子であれば、フライパンで焼く手間だけで簡単だ。味もソコソコで値段も安い。手作り餃子は自分好みに作ることができるのでおいしいといえるが、作るためのハードルが高い。どちらを選ぶかは自由だが、中間的な選択がなく、簡単か手間がかかるの2択というのが餃子である。

こんなことを考えながら、「みよしの」餃子を食べている。おいしいな。

以上、ぬむめでした。

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