『おじさん構文』というのが話題になっているらしいです。
ことの発端は、元アイドルが経営するラーメン屋さんラーメン評論家がもめたことにより、ラーメン評論家が書いたブログ文章が『おじさん構文』だと指摘され、さまざまな『おじさん構文』が話題になっているそうです。
構文と言うからには、何か文法に法則があるのか調べてみたのですけど、
・挨拶のあと顔文字
・ビックリマークや顔文字が多い
・自慢話や自分語り
・セクハラ要素
・パワハラ要素
・ボケからのセルフツッコミ
などが『おやじ構文』の要素らしいです。固定された定義があるわけではなく、あやふやな定義が『おやじ構文』の実態なようです。
自分より年上や立場が上の人とLINEやSNSで、パワハラセクハラ発言は嫌がられるのはわかりますが、その要素を除いたのであれば、まったく問題がないような気がします。
『おやじ構文』が気になって、色々な例を見ました。絵文字が多いこと、セクハラパワハラ要素がある点が問題、主におじさんかあ年下の女性へ発信されたもの、この3点要素が主でした。絵文字はともかく、セクハラパワハラ要素が若者の気にさわるようです。しらずしらずのうちにセクハラパワハラになっているなんてよくあることでですが、昨今の言論事情を考えると、そうも言ってられないということでしょうか。
問題のラーメン評論家様のブログ文章を見たわけではないのですけど、文章にボケやセルフツッコミを入れることは文章を面白く書こうとしたわけで、ダメなことはないと思います。問題点はパワハラセクハラや内容に重点を置いているのではないでしょうか。
おじさんが好意を持つ女性にアプローチする。両想いであれば問題なく、女性が嫌がればセクハラになる。ひとまわりくらい年の差があるカップルなんてそれほど珍しくありません。ですが、そんなカップルも女性側が好意的でなければ、アプローチはすべてセクハラ発言、年上であることでパワハラ発言となりかねません。すべての発言において、自分の発言が好意的に取られているのかというエスパー能力がおじさんには必要なのかもしれません。
私はセルフツッコミを一切しません。ですが、これは危険な行為でもあります。些細なダジャレが「おやじギャグ」と呼ばれるように、ユーモアを受け入れない若者は一定数いるものです。自分のボケに対するセルフツッコミを入れないと、文面通りに受け取られる場合があり、誤解を招く場合があるからです。少しでも若者との会話を面白くしようと努力するおじさんおばさん世代では、過剰なボケに対してはセルフツッコミが若者への配慮となっているのではないでしょうか。そもそも、そのような文章を若者に発信しなければよいのですけど。
要するに、若者が気に入らない文章やメッセージが『おやじ構文』になりえると言ます。気をつけたいところですけど、おじさんおばさんが培ってきた文化と、スマホ世代の若者とでは、会話のカルチャーギャップを埋めるのは難しいかもしれませんね。
私も気をつけます。
以上、ぬむめでした。