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昔、なにか資格を取りたいと思ったら全否定された的な話

「なにかビジネスに有利な資格を取りたい」

なんて思うことありますよね。私も若い時、そう思ったいた時期がありました。

私が社会にでて、初めてお世話になった会社は社員10名たらずの小さな会社でした。その会社の社長は、1番若かった私を可愛がってくれ、さまざまなことを教えてくれました。社長は私と年齢が一回りほどしか離れていないにもかかわらず、「社長」にふさわしい人物だと感じており尊敬していました。

その当時、私と社長2人で雑談をしているとき、

「なにか資格を取りたいんですよね」

当時の私は若いだけで、これといった「とりえ」のようなものがありませんでした。今もですが。

社長は、私の問いかけに対し、即座に言った言葉が今も心に残っています。

「資格を取る必要はない、資格を持った人を雇う立場になればいい」

当時の私には、衝撃的なひと言でした。

若い私は「すべて自分でやらなければならない」と思い込んでおり、そのような発想はまったくありませんでした。ただ、漠然と「資格があれば何かが変わる」という妄想にからえていたのを見抜かれた感じがして、とても驚きました。

そのあと、社長はその意味をこのように説明してくれました。

「お金を稼ぐ」ための手段として資格が必要な場合、それ以上の収入を得る手段を行えばいい。何かを成し遂げるための「手段」として資格が必要なのであれば、有資格者を雇えばいい。

まさに経営者としての考えですね。

物事が前に進まないため、「資格を取れば、自分を変えられるのではないか?」と考えることは少なからずみなさんあるのではないでしょうか。物事を始めるきっかけとして資格を取るのはすばらしいことです。ですが、漠然と「資格がほしい」というだけでは、変化は望めません。目的が明確でなければ、問題点は他にあり、資格にこだわる必要はないということです。

会社員の場合など、業務に資格が必要な場合があります。その場合には、まったく的外れなアドバイスです。ですが、0から1を産み出すために資格が必要と考えているのであれば、必ずしも自分自身が資格を取る必要はありません。看護師になりたいのであれば資格は必要です。ですが、医療福祉を通して社会貢献したいのであれば、資格は必要ありません。資格を持たなくとも、そのような施設を運営すればよいのです。

もちろん、「簡単に経営ができる」と言っているわけではなく、視野を広く持つことの重要性を社長に教わった気がしました。

もう30年近く前の話になりますが、この社長とのやりとりにより、私の考え方が大きく変わりました。何かにつまずいたとき、視野が狭くなっていないか、ゴールが同じであれば他のアプローチ方法はないか、などを考えるようになりました。

この社長には、さまざまなことを教えてもらい、本当に勉強させていただきました。

ただ、1つだけ、どうしても納得できない教えもありました。

「なんでもマヨネーズをかければ美味くなる」

聞いてから何十年も近く経ちますが、いまだこの教えは理解できません。

以上、ぬむめでした。

雑記
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