購入してから今年で5シーズン目になるNORDISK SIOUX(ノルディスク・スー)の購入のきっかけや使用感、改造やインナーなどテントとは別に購入した物を紹介します。
購入したきっかけ
以前はドーム型の4~5人用テントを使っていましたが、設置のとても大変でした。それ以上にテントを変えた理由がドームテントは「風に弱かった」ということです。キャンプ中に突風により隣にいたキャンパーのドームテントが崩壊したのを目の当たりにし、風に強いテントの購入を検討しました。室内スペースが3人家族+犬(ボーダーコリー中型犬)が快適に使え、かっこいいオシャレなテントを探していたところ、NORDISK SIOUXを知り購入しました。
NORDISK SIOUXのユーザーは、テント内で火やストーブを使用する方が多いと思いますが、我が家ではそのような使用はせず、普通のドーム型テントと同様の使い方をしております。
外側だけのインナーレステントのため不便かと思いますが、これがまた使い勝手が良いのです。床が土間(地面が直接見える)ですので、火を使う料理も快適です。靴を履いたままテントの中で過ごすことができ、スクリーンタープのような使い方もできます。中型犬のような大きな犬がゆったりと過ごすことができるため、人間も犬もストレスフリーでキャンプすることができます。
購入した物や改造点など
NORDISK SIOUX 本体だけで使うことは難しいです。テントの側だけしかありませんので、使用用途に応じて追加の装備が必要です。私が購入した物や追加した以下の物です。
グランドシート
グランドシートとは、テントを設置するときに敷くシートのことです。
私がNORDISK SIOUX(スー)を購入した時は、NORDISK製の専用グランドシートがどのサイトも売り切れ状態でした。小川キャンパル(現 OGAWA CAMPAL)のピルツ15のグランドシートを代用しようと考えましたが、寸法が合わない可能性があるのと代用品にしては値段が高すぎました。確実な手段として、ホームセンターで白いビニールシートを購入し、サイズに合わせて円状にカットしたものを使っております。
グランドシートやビニールシートは必ず用意したほうがよいです。テントを片付ける時、地面に直接置いてたたむと、テントのコットン生地が汚れてしまうからです。
インナーテント
小川テント(現 OGAWA CAMPAL)のピルツ15 ハーフインナーを中央のポールにフックで吊るしております。スーの為に作られたのではないか?というくらいジャストフィットな品です。大人2人、子供1人でも狭い感じは一切無く、ゆったりと寝ることができます。
価格帯もNORDISK純正品より安く、シンプルな作りなので快適です。テントのちょうど半分を占める大きさですので、広く快適に休むことができます。
インナーは、ランタンフックを使って上から吊るしているだけですので、インナーを使わない時は外すことによって、室内空間を最大限に利用できます。
ペグ
NORDISK SIOUXに付属の純正のペグは鉄製で重く、形も悪いので使い勝手が良くありません。別に購入したアルミ製のペグと鉄製のペグをキャンプ場によって使い分けています。
ペグは別に購入したほうが良いです。14角形ですので最低14本、すべてペグダウンすると28本必要になります。定番はスノーピークのソリッドステークですが、結構なお値段になりますので、同等性能の安価な品で十分です。
改造ポイント
「改造」と言うには少し大げさですが、テントの中で焚き火などしませんので天窓にメッシュの布を縫い付けています。天窓から昆虫の侵入を防ぐためです。昆虫は高い所に上っていく習性がありますので、天窓が開いていると登頂に成功した昆虫さんが「ポトッ」と上から降ってきます。
設置を便利にする工夫
スーの作りは14角形。角にペグを打つ場所がります。
薄いアクリルの板に14角形の図を描き、中心にペグを打ちます。ロープの長さは300cm弱の物を用意し、アクリル板に打ち込んだペグにロープの片側を結び、もう一方の端は[252cm]の長さに印をつけます(スーの直径は500cm、半径の250cmに+2cm足した長さ)。
上の写真の様に使えば、中心から同じ距離に14箇所ペグを打つ物差しの出来上がりです。
最初に14箇所ペグを打ってしまい、テントを広げてペグにロープをかけ、中からセンターポールを立てるだけで設置完了します。このような工夫無しに綺麗な14角形のテントに設置するのは難しいです。私には無理でした。このような工夫で、綺麗に設置するだけではなく設営するスピードも飛躍的に速くなります。
終わりに
今年で5シーズン目に突入する我が家のNORDISK SIOUXですが、コットンテントの耐久性がここまであるのかとびっくりしています。1~2年でダメになるかと思っていましたが、いまだにまったく壊れる気がしません。
ノルディスク アスガルド19.6 のようなベルテントタイプもオシャレで可愛いのですが、持ち物もオシャレにしなければならず流行に左右されがちです。現行品のNORDISK アルヘイムのようなティピーテントは、おしゃれであるにもかかわらず様々なシチュエーションで使うことができます。キャンプのヘビーユーザーが多いのも納得です。タープとして使う事もできるので値段なりの価値があります。
ティピータイプであれば、少しぐらい汚れても穴が開いてツギハギしても、それはそれで「絵」になるものです。本来は焚火テントと言われるくらい、火を使うことが多いのでスス汚れなど当たり前。汚れたままワイルドで使うもヨシ、コットンなので洗ってキレイにするもヨシです。様々なメーカーからティピータイプが販売されているのを見ると、テントの最終形態は三角テントなのかな?と思います。
使い勝手や機能性や価格なら、国産メーカーの物が最強です。便利な工夫がされており、日本の風土に合ったものが多いですね。モンベル、コールマン、小川キャンパル、スノーピークなどです。しかし、「不便を楽しむ」キャンプの本質を考えますと、海外メーカーのざっくりとした作りは、キャンパーの創意工夫やアイテム選びなど、キャンプの楽しさをさらに増してくれるでしょう。
以上、ぬむめでした。