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はちゅねミクギターができるまで【その1】ボディ切断と塗装はがし

はちゅねミクギターの制作過程を解説します。初音ミクではありません。

ごく一般的なストラトタイプのエレキギターを加工し、いわゆる『痛ギター』へ改造しました。全10回で制作過程を書いております。

魔改造される前は、こんなギターだった

型名など表記されていないため、メーカー以外の詳細は不明。知人から頂いた物です

『Ibanez RGシリーズ』だと思われるのですが、22フレットであるのとデタッチャブルネックの形状から、廉価版だと思います。

最初は1ハムのピックガードへ交換改造を行い使用していましたが、ほとんど使わなくなったので魔改造ベースにされました。

今回の改造はボディの表面が曲面の物は改造に不向きで、ボディの丸みが少なくカッタウェイが平坦ぎみなボディが向いています。テレキャスターとか、RGシリーズのようなストラトタイプがオススメです。

デザイン

改造のモデルは、公式はちゅねミクパクリ参考にさせていただきました。

ネットで見かけてた先駆者のコンセプトを参考にデザインしました。他の方はボディから作っているのですが、私は既存の物を魔改造しております。

型紙を作ってボディを切断

ネックやブリッジなどすべて外し、寸法をとりました。

Photoshopで型紙のアウトラインを作り、ブリッジの位置やネックの位置など絵柄の調整をします。フロイドローズタイプのブリッジなため、ザグリ部分の面積が大きいです。はちゅねミクの柄がみえなくなってしまうため、ピックアップ構成は1ハム確定となります。トーンボリュームもつける位置がないため、トーン無しの1ボリュームです。

違和感なくギターの形に合わせるのが大変でした。全体の大きさを変えたり線を書き直したり線を足したりと、型紙作成に2~3日かかりました。絵柄の部分はIllustratorで作図しております。

型紙を両面テープでボディに貼り、不要な個所をノコギリで切断していきました。ボディの塗装を剥がさずやってます。これはボディを切断してからの方が塗装を剥がす面積が少なくなります。エレキギターの改造でもっとも面倒なのが塗装はがしです。極力その行程を減らすためです。

写真がボケておりすいません。型紙のギリギリで切ってしまうと『失敗=死亡』になりますので、調整しながら不要な部分を安全マージンを残しつつ切断していきます。ハイテク機材(電動ノコギリ)は家庭の事情(騒音など)で使えません。静かに手動のノコギリで切断していきます。

あて木(別の木を定規の代用)をして直角に切ります。直角に切断しないと、ボディを付け足す時に面倒な事になります。

型紙から5mmほど大きめに切断しております。安全マージンを残しすぎると後の作業が大変になります。2~5mmがよいですね。

切断面を見ると、これは何の木でしょうかね?木の粉が赤っぽかったのでアガチスっぽい感じがします。ボディ材木の詳細は不明です。

ノコギリが入らない部分はドリルで穴をあけ切断しております。

塗装はがし

切断が終わったら、地獄の塗装はがしです。

塗られている塗料を溶かす『はく離剤』というのもあるのですが、安いエレキギターの場合『ポリウレタン塗装』という分厚い皮膜の塗装が多く、このギターもソレです。塗料が数ミリもあるほど厚く塗られていますので、塗装を剥がすにはとてつもない時間がかかってしまいます(部屋も臭くなります)。アイロンなどで温めて削ることもできますが、こちらも時間がかかります。サンダーで塗装面を削るのが最強に速いです、電気工具であればあっという間に作業は終わります。

しかし先ほどのボディ切断と同様に、我が家では家庭の事情で電動工具は使えません。手作業で削っていきます。紙やすり80~120番とスクレーパーでガシガシ削っていきます。

チカラを入れすぎてしまうとボディの角が丸まってしまうので、気を付けながら塗装を剥がしていきます。

削り終わったボディがこちら。ザグリの部分は、のちほど埋めてしまうので塗装はそのままにしております。240番の紙やすりでボディ表面を少しだけ綺麗にしておきます。

終わりに

非常に長くなるので10回に分けて投稿しております。

以上、ぬむめでした。