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電話で休みたいと伝えるとき「身内が危篤で」って嘘くさいですよね的な話

もしも、あなたが学校や仕事など、大事な用事をズル休みの電話をするときに、どんな嘘をつきますか?

風邪を引いた、おなかが痛いなど、病気を言い訳にする場合、学校の場合は良いかもしれませんが、会社勤務だと病院に行き診断書がないと疑われてしまいすよね。

ほかに有名なズル休み嘘として「○○が危篤で」というのがあります。

「親が危篤で」

という嘘は、昔からよく聞く定番の嘘です。

身内が亡くなった場合、より近い存在だと、どのような仕事や用事でも、休むことができる日本は素晴らしい国ですね。

たとえば、仕事場に近親者が危篤と嘘をつき休んだ場合、そのままお亡くなりになる場合はそのまま連続してお休みをもらうことになると思いますが、もしも「峠を越えた」場合、病気が回復したのであれば、本当の話であればうれしいことですが、嘘の場合には、あからさまに嘘くさい話になりますよね。

ですが、近親者が危篤になることは、人生の中で少なからずあります。

私も「親が危篤で」というフレーズを20年以上前に1度つかったことがあります。

その数ヶ月前、車を運転中に交通事故に巻き込まれ、過失がつき免許停止になったことがありました。私以外に搭乗者はいなかったのが幸いです。

免許停止になった場合、講習を受けると停止期間が短縮される制度があります。私は仕事で車を使うため、一刻も早く運転できるようにならなければなりません。講習に行く日は指定されており、その日の朝、電車に乗り運転免許試験場へと向かいました。その途中、私の携帯に母から電話がありました。父が危篤だと。

父は癌で入院しており、余命宣告もされていましたので、とうとうその日が来たかと思いました。

もちろん免許の更新には行けないため、試験場に電話をしました。

今でもはっきり覚えていますが、電話に出た方の声は、若い感じの男性の声。

「あ〜はいはい、わかりましたよ〜」

と、あっさりと、講習日程を延期してもらえることに。

ですが、その電話に出た方の口ぶりから、「あなたは嘘をついている、どうせズル休みでしょ?」という感じがひしひしと伝わってきました。馬鹿にするな!と文句のひとつも言いたかったですが、そんな時間は1秒もありません。私は急いで父が入院する病院へ向かいました。

残念ながら、父は他界しました。ですが、父を見送ることができました。

今思うと、免許が停止になるような若い私です。電話で親が危篤と言っても信じてもらえなかったのは仕方がないことだったのかなと思います。おそらく、その方も何度もそういう嘘の電話を受けてきたことでしょう。ですが、万が一、本当に危篤の身内がいる場合の電話で、あからさまに嘘ですね、はいはい、みたいな対応をされるのはもの凄く気分の悪いものです。

このことがあってから私は、危篤という単語を聞くたびに、たとえ嘘であろうと、全身全霊、全力で対応することにしております。

明日は、私の母の命日なのですが、父のことも思いださなければなと思い、この話を思い出しました。

以上、ぬむめでした。

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ぬむめ